#freee でのタグを利用した申告書の作成(会計freeeでの支払調書編)
freeeの特徴の一つとして、仕訳に対してタグをつけることができることがあります。
このタグのつけ方、皆さんはどうしているのでしょうか。実は、税務申告を意識したタグのつけ方があり、それによって申告書が作りやすくなることがあります。
freeeのタグ機能とは?
まず、freeeのタグ機能について説明いたします(お分かりの方は飛ばしてください)。
freeeでは取引ごとに「取引先」「品目」「部門」「メモ」等といった、取引の性質を示すタグというものをつけることができます。これによって、取引先別の売上、仕入、費用などといった取引の性質ごとの集計をすることができます。この集計はこれからお話しする申告書の作成についても役立ちます。
提出する申告書について
ちょっと退屈ですが、しばしのお付き合いを。
会計ソフトの内容を利用して提出する書類はどのようなものがあるのでしょうか。ざっと考えただけでもこのくらいあります。
- 法人税申告書、地方税の申告書(法人の場合)
- 勘定科目内訳明細(法人の場合)
- 法人事業概況説明書 (法人の場合)
- 所得税の申告書(個人の場合)
- 消費税申告書
- 償却資産税申告書
- 法定調書および法定調書合計表
このなかでもタグが役立つのは、
- 法人税申告書、地方税の申告書(法人の場合)
- 勘定科目内訳明細(法人の場合)
です。今回は法定調書、法定調書合計表の作り方を書いていきます。
タグを利用した法定調書・法定調書合計表の作り方
会計freeeには法定調書を作る機能があります。この機能を使うにはタグが必要となります。
まず、取引を入力する際、取引先のタグ(赤色のもの)、品目のタグ(緑色のもの)は必須となります。その例を示すと下の図のようになります。
この例では、当事務所(田園調布坂上事務所)への支払報酬の仕訳ですが、取引先のところに支払い先である当事務所名を示すタグ、支払報酬料のところにどんな支払いかを示すタグ(ここでは税理士報酬)を、預り金のところには性質を示す源泉所得税というタグをつけます。
決算のメニューから「支払調書」を選びます。
こういう画面が出てきますので青地の「支払調書の対象とする品目を登録」のボタンを押します。
支払に関する品目(先ほどの例では「税理士報酬」)源泉徴収に関する品目(先ほどの例では「源泉所得税」)を設定して、「登録」を押します。
そうすると、取引の一覧が出てきますので、区分や細目の設定をして、「保存」ボタンを押して保存します。
取引先の設定もありますので、そこもお忘れなく。また、取引先の住所等も名前をクリックすれば編集することができます。
ここで「保存」ボタンを押しておけば、紙形式の法定調書(「PDFファイルを出力」)やファイル形式のもの(「CSVファイルを出力」)を出すことができます。また、下の方には合計表が出てきますので、これを利用して合計表を作成することができます(ここからでは電子申告はできない)。
このようにタグをこまめに設定しておけば法定調書の作成が便利になります。
ですので、freeeにおいてタグ付けは非常に重要になってきます。